2010年8月30日月曜日

ロンドングラフィックデザイン展


気になっていた展覧会に行ってきた。
展示自体は8/6からやっていたみたいだけど、開催ラスト3日間だけTomatoによるサウンドインスタレーション「Speak Music」が楽しめる。事前に知らなかったから、ちょうどよかった。いいタイミングだったな。
「Speak Music」は、展示参加デザイナーの声から生まれた音楽だという。インタビュー映像と展示作品とともにインスタレーションされた。PC上にいくつかのルールを設定することで、人の声から自動的にさまざまな音を作りだすことができるシステムを構築して、インタビューの声が音楽に変換されたようだ。ボタンひとつで声から音楽を創りだすアプリケーションの実用化も目指しているという。


展示は音を扱うので四方をベニヤ板で囲んで、その内側に入って作品を鑑賞する仕組み。
展示メディアにiPadが使われていた。iPadの薄さと軽さが取り回しやすいのだろうな。これからのアート展示やインスタレーションの作品そのものにiPadが使われていくことになるんだろうなあ。


展示作品はデザインというよりもアート。
この企画に参加したデザイナーがインタビュー映像で共通して言っていたことは、何らかの形で音楽から影響を受けて活動しているということ。音楽そのものや、オーディオシステム、CDジャケット、ブックレットなどなど。本当にUKのグラフィックデザインは音楽と関わりがあるんだなあ。


生活のための仕事の他にも積極的に活動をしている。自分たちの作りたいものをつくるというアーティスト活動だ。そこから仕事にもつながったりしているみたい。アート作品も仕事として成立するというのはロンドンが持つ文化的基盤なのかもしれないなあ。
比較的若者のアート作品でも、企業がちゃんと評価して採用するという社会環境ができあがっているのかも。そういう企業が多いのかもしれないな。これも文化なのかな。ちょっとうらやましい。

展示された作品やインタビュー映像を観ていると、自分たちの感覚を信じて作品をつくっているということがよく伝わってくる。
やっぱりそういうことも必要だよな。
そう思った。

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